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2016年12月29日木曜日

天災は忘れたころにやってくる

関義元です。

昨晩の地震では、幸い大きな被害はなさそうですが(まだ予断を許しません)、茨城県では、ヘリコプターのプロペラ音が、昨夜そして今朝も聞かれています。

当院でも、事前に策定されたマニュアルに従い、災害対策本部を立ち上げました。当院には地震による被害はありませんでしたが、災害拠点病院として、周辺医療機関の情報収集、災害時情報システム(EMIS)への入力等を行いました。
当院職員は、御用納め後にもかかわらず(病院ですから、もちろん休みはないのですが)、発災後、迅速に参集し、統率のとれた本部活動を行いました。特に看護師の皆さんは、素晴らしかったです。
看護師の皆さんが、医療機関への電話分担を決めています
茨城県では、震度6弱以上の地震は2011年4月以来初めてであった、と朝のNHKで言っていましたが(寝ぼけていたので、間違えているかも、、、)、平時からの備えが重要であることを、当院職員一同、再認識する機会となりました。課題が山積していることも自覚してます。

私自身、4月の熊本地震の際には支援に行きましたが、今回は、ともすれば受援側に回る可能性もありました。2011年の東日本大震災の際には、九州JMATが茨城を支援して下さいました。日本全国(世界中)どこにいても、お互い様、ということだと思います。
まだ、茨城県内DMATは待機中です。引き続き、被災地を見守っていきたいと思います。

最後に、来年度の後期研修医、まだ募集してます。当院での救急・総合診療・家庭医療に興味のある方は、2017年1月中に、ウェブサイトにあるメールアドレスへ連絡して下さい。日本プライマリ・ケア連合学会Ver.2認定プログラムもあります。

また、スタッフも募集しています。DMATや国際緊急援助隊登録者も、当院には複数在籍しており、現在の登録者及び将来の取得を考えていらっしゃる方も歓迎します。随時、連絡をお待ちしております。

2016年12月27日火曜日

PCBMミーティング

関義元です。

年を越す前に何か書こう、と思ったら、塩漬けになった、下記のテキストが出てきました。
今日は、とありますから、その日のうちに投稿しようと思って、3か月漬け込まれたテキストです。

最近は、こういうのをみつけたときに、反省しても、自己嫌悪に陥らなくなってきたところが(笑)、自分成長したな、と思えます(汗)。

2016年9月17日の記事と思って読んでください。ほとんど、講演のメモ書きですが、どうぞ。

-----ここから、塩漬けテキスト。夏です(笑)。

関義元です。

今日は、PCBMサマーミーティングという集まりに参加しました。福島県楢葉町での開催です。

初めてお会いした方、十数年ぶりにお会いした方、などがいらっしゃいました。医療従事者を中心とした集まりで、災害、福島、熊本などについて話を聞きました。


楢葉町の保健師さんからは、震災後には、他都道府県から保健師のサポートがなかったこと、平成27年に避難指示解除され、徐々に帰町される住民が増えてきているが、高齢化率が5年で5%上昇し、人口も減っていること、などの現状が報告されました。
浜通りには保健師さんもDMATも急性期にサポートに入っていない、「それが原発事故なのかな、と思う」というコメントが印象的でした。
逃げられない方たちをサポートする方法もない、というのは、今も同じなのではないか、と思います。国道6号線わきに積み上げられた残土をみるたびに、原発によってコミュニティーを壊された人々、という現実がリアルに感じられます。

南相馬市の医師からは、脳卒中後の患者さんが、介護施設が不足しているために、逆に自宅退院が増えていて、介護者の負担が増えすぎている、という問題、南相馬市立総合病院の震災後の状況、避難と放射線のどちらのリスクが高かったか、震災後、犬咬傷・蜂刺傷(除染作業員 Decontamination Workers; DWsに死亡事故があった)が増えた、等のリアルなお話がありました。ミーティング後、多くの医学論文を英語で発表されていることなどをしり、感銘を受けました。

高野病院の事務長さんからのお話しは、震災前後でコミュニティーが全く変わってしまった、震災直後の多くの問題、精神科医のみの勤務にもかかわらず精神科以外の救急搬送を受け入れている現状、などが報告されました。

事務長さんの取り組みがまとまった本です。
https://www.amazon.co.jp/dp/4808309874

ミーティングから戻ってきてから、実は、当院で高野病院からの患者さんを受け入れていたこと、私もいわきに迎えに行っていたこと、などを知り(思い出し)ました。

福島県立医大の谷川先生からは、原発事故の健康影響について、双葉地区の医療課題、ふたば救急総合医療支援センターの取り組み(楢葉消防への救急医駐在・往診体制の整備)、ふたば医療センター(仮)構想、などをお聞きしました。


中途半端なところで、会を後にしましたが、私自身にとっても、東日本大震災を振り返る、良い機会となりました。

これからも、自分が支えられる立場に立つことを「ありありと想像しながら」、無理のない範囲で、福島を支え、そして、自分自身も支えられていきたい、と思いました。

2016年8月31日水曜日

831の日

関義元です。

今朝、娘を学童クラブへ送る車で、カーナビが教えてくれました。

「今日は、野菜の日です」(常に語尾のイントネーションが上がるのはなぜ?)

・・・なんか、爽やかですね(^^)。

娘と5分間、語呂合わせについて、話し合いました。自然な語呂合わせって、結構難しいですよね(^^;。

また、ぼちぼち更新していきます。

2016年7月11日月曜日

専門研修説明会のお知らせ

関義元@県中総診です。

冬眠から覚めたら、、、夏でした。

直前で恐縮ですが、今週7月16日(土)(日本在宅医学会大会とかぶって
しまいました!)に、当院専門研修説明会を開催します。

当院では、内科・外科・総合診療科での専門研修プログラムを準備しています。
医学生、初期研修医の方々を対象に、院内見学、専門研修に関する説明等を
行いますので、興味のある方は、是非ともご参加下さい。

新専門医制度に関しては、いろいろ混乱している情勢もありますが、
当院では、主に内科、外科、総合診療科において、初期研修医(特に
医師2年目の皆さん)をしっかり支える体制作りが、着実に進んでいます。

下記リンク先にある、当院ウェブサイトをご参照ください。

http://www.hospital.pref.ibaraki.jp/chuo/archives/13643

お待ちしています!(直前ですみません)

来るときは来ます(そりゃそうだ)。4500台/年前後の受入です。


2016年3月4日金曜日

英国研修報告~グラスゴーで家庭医療を学ぶ

こんにちは。関義元です。

今回は、後期研修医桑名先生からの英国研修報告です。
もちろん勉強に行っているんですが、楽しんでいる様子も伝わってきます。

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 こんにちは、後期研修医の桑名です。家庭医療後期研修プログラム「かさま」の2年目です。1月18日から3月18日まで、茨城県グローバル人材育成プログラムとしてイギリスのグラスゴーで短期海外臨床研修(見学)をしています。研修内容についてご紹介します。

<研修スケジュール>
 イギリスはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドなどのstateで構成されており、社会制度にある程度の自治権があります。グラスゴーはスコットランドで、日本の東北〜北海道を彷彿とさせます。最初の2週間は、グラスゴー大学や、エジンバラにあるスコットランド議会を中心に、イギリス(スコットランド)の医療制度について学びました。その後はWishaw(グラスゴー郊外の町、人口3万人)、Skye島(Highlandというイギリスの北の果てにある大自然の僻地、人口1万人)、Dunoon(グラスゴーからわずか1時間半だが細長い入り江を渡るのにフェリーが必要な僻地、人口1万人くらい)、グラスゴー(人口 60万人)とスコットランドの各地でGeneral Practice(GP)クリニックの見学を行いました。

<イギリスの医療制度>
 イギリスは、national health service (NHS)と呼ばれる国民皆保険制度があり税金で運用されています。日本の医療制度との大きな違いは、国民全員がGeneral Practice (GP)と呼ばれる総合診療医に登録する必要があり、どんな医療サービスを受けるにも必ず登録したGPのクリニックを受診する必要があります。GPの診察結果により必要があれば病院の専門科に紹介されますがありふれた病気はたいてい紹介されることなくクリニックで完結するため、gate keeperの(適切な医療資源利用を誘導する)役割も持っています身体診察と病歴聴取を中心に診療を行うため、診療能力にも学ぶところが多いです。

<GP>
 GPはこの国の制度で特別な役割を持っており、それは、すべての情報(紹介した専門科での検査結果・診断・方針・処方薬や他院救急外来の受診などすべての医療情報、ソーシャルワーカーや保健師からの情報や家族の情報、(もしあれば)違法薬物使用やアルコール依存などの社会的な情報)がGPに報告されることに裏付けされています。登録制である事は、医療の継続性や一貫性、患者さんに対する包括的・全人的なケア、家庭医的なアプローチ、さらにはより正確な疫学研究に大きな利点と思われます。総合診療というと日本だと若干馴染みが薄く、ややもするとアイデンティティーの危機に陥りそうですが、イギリスでは国の制度として確立されているため、そのようなことはなさそうです。
WishawのLogan先生と
<チームワーク>
 多くの医師業務(例えば慢性疾患の定期外来や乳児定期健診など)が薬剤師や看護師(とナースプラクティショナー)に委譲されています。同様に、以前と比較するとより多くのsecondary care(例えばワーファリンのコントロールやDMARDsの調整)がGPに委譲され、効率化を図っています。効率化や医療コスト削減の取り組みは、日本より何十年も進んでいるのではないかと感じます。コミュニティーでのケアも進んでいて、訪問看護、在宅緩和ケア・看取り、がん専門訪問看護、精神科訪問看護、乳幼児・母親の訪問看護など充実しているように見えます。人口1000人あたりの病床数は、日本がイギリスの4倍以上(OECD Healthdata 2015)です。医療費削減のために不要な病床を減らし、必要な介護サービスを導入しようとするならば、参考になるシステムだと思いました。働く環境に関しても、長時間労働の予防や休日(とホリデー)の確保が重要視されており、女性だけでなくすべての人にとってより働きやすい環境と思われました。
ナースプラクティショナーや保健師さんや訪問看護師さんたち
<イギリス生活>
 天気に関しては悪名高い冬のスコットランドですが、来てみると全体に景色の綺麗なところで、フレンドリーな人が多く、大変過ごしやすいです。イギリスで学んだことは、日本での診療においてもすぐに役に立つと思います。引き続き、研修を続けます。
ハイランド・カウ
See you!

桑名梨里子

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中にいると見えないことが、外にいるとたくさん見える、ということがあります。桑名先生は、日本でも人一倍、前向きに頑張っていましたので、その分、今、英国から振り返って見えるものも多くあるでしょう。

日本に帰ってきたら、英国での経験を活かして、頑張って欲しいと思います。

私は、経験を活かせる環境を整えることを、頑張りたいと思います。 

以上、英国からの報告でした。

2016年1月20日水曜日

茨城県央県北レジデントセミナー開催します。

関義元です。

来週木曜(1月28日)、当院にて第19回 県央県北レジデントセミナー(私が管理している別ブログにリンクされています)を開催します。

お近くの皆様も、少し遠い皆様も、奮ってご参加下さい。

各病院から持ち寄った症例を、グループ形式で検討します。他病院の研修医とのディスカッションも経験できますし、他の病院では研修医が経験している症例もみることができて、良い刺激になると思います。

また、今回は、当院の産婦人科医による、研修医の皆さん向けのレクチャーも予定されていますので、これも勉強になると思います。(毎回、テーマを変えて、各病院でレクチャーを行っています)

筑波大学レジデントレクチャー1単位も認定されていますので、筑波大学レジデントの方々もより積極的にご参加下さい。

2016年1月10日日曜日

Ai講習会

関義元です。

昨日から2日間は、Ai(死亡時画像診断)講習会に参加しています。日本医師会館、立派な建物で講堂も広くて快適です。
私も会員です。
http://www.med.or.jp/doctor/anzen_siin/ai/003969.html

Ai (Autopsy imaging)というのは、お亡くなりになった患者さんに対して行う、(主に)全身のCT検査です。当院でも積極的に行っていますが、生体とは異なり、その解釈が難しく、当院でも新たな体制づくりが必要となってきています。実際、話を聞いてみると、当院でも十分出来ているところ、改善が必要なところ、いろいろな部分が見えました。

私自身、救急科専門医でもあり、Aiは救急診療とは切っても切り離せない関係です。死因究明二法、医療事故調査制度とも相まって、必要性が高まってきています。

臨床の現場では、死後であっても、可能な範囲で亡くなった原因をしっかり診断することは、ご遺族のために役に立ちます。

まだまだ、分かっていないことも多い分野ですが、当院でも、できることをやっていきたいと思います。